セボフルランの維持濃度と覚醒 その4

セボフルランの維持濃度と覚醒の話題が好評なのでもう少しすすめてみる。

これまでは麻酔時間5時間でのシミュレーションだったので時間を変えて麻酔時間2時間、4時間、6時間での状況を比較してみた。表示の濃度は脳内濃度である。

まず、維持濃度2.0%での場合。

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この濃度では、麻酔時間2時間では10分程度で覚醒するが6時間では5分程度延長する。30分後もまだ0.3%でありかなり覚醒状態の悪い患者もいるだろう。

これに対して、1.5%と1%では時間の影響は少ない。

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これらの結果からもセボフルランは2%で維持するよりは1.5%で維持した方が特に長時間の症例では覚醒が早いと感じられることが分かる。レミフェンタニルとセボフルランの麻酔で覚醒のよさを体感できるのは長時間手術ということがいえそうだ。

これらの差は主として筋肉組織への蓄積の差によるものだ。次回はそのあたりのシミュレーションを紹介したい。
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by yamorimo | 2007-11-20 23:50 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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