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セボフルランの維持濃度と覚醒 その2

先週セボフルランの維持濃度と覚醒に関するシミュレーションを掲載したが、いつものS先生から自分はいつも呼気セボフルラン濃度0.2%で覚醒すると思っているので、0.5%で覚醒というのは如何なものかという指摘を受けた。
自分の麻酔でも呼気セボフルラン濃度0.2%までは人工呼吸でwash outしてから患者の呼名反応をみているのでもう一度シミュレーションをやりなおしてみた。

まず、MACawakeであるがこれは決定法から考えると肺胞濃度(=呼気濃度)というよりは脳内の濃度として考えた方がよいと思っている。呼気濃度と脳内濃度は維持期にはほぼ等しいが、導入時や覚醒時には解離が起こる。
次にMACawakeで覚醒するかどうかであるが、諏訪先生の教科書を見直すと、MACawakeはあくまでもEC50なので30%ほど余裕をみたほうがよいと書いてある。そこで脳内濃度0.4%で覚醒としてもう一度シミュレーション結果を示す。Bは脳内濃度、Aは肺胞濃度である。

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この結果だと、脳内濃度0.4%で肺胞濃度は0.2-0.3%で覚醒となる。やはり1%で維持と1.5%で維持では覚醒が5分程度は違うのではないだろうか。
あとは60分後でも両者の濃度差があることが注目される。やはり病棟帰室時の覚醒状態は1%で維持した方がよいことが分かる。また、1%以下で維持する意味はほとんどないだろう。
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by yamorimo | 2007-11-11 19:46 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Stern at 2007-11-13 13:15 x
いつも勉強させていただいています。教えて欲しいのですが、このシュミレーションでは新鮮ガス流量はどのくらいで、換気はどのようにされているのでしょう。時々研修医の中に自発が出始めるとcontrol や assist ventilationをやめてしまい、分時換気量を減らしてしまっている先生がいるので。
Commented by yamorimo at 2007-11-13 21:14
失礼しました。
新鮮ガス流量は6L/分で、麻酔終了後もそのままです。
人工呼吸から自発への移行時に換気が減ればwash outは当然悪くなります。次回、換気量を減らした結果をお示しします。
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