アルチバ臨床使用QandA ⑤

Q:PCEAに比較してiv-PCAは標準的なレシピが確立されていないようです.フェンタニルを使用した安全で効果的な標準的なレシピがあれば教えていただけないでしょうか?

A:
確かに、PCEAだと例えば術後痛研究会で0.2%アナペイン4ml/hと塩酸モルヒネ3mg/日という推奨投与量が出されるなどほぼ一定の投与が行われていると思います。

フェンタニルのiv-PCAではどうか?おそらく硬膜外よりも必要量には患者間のバリエーションが大きいと思われます。
フェンタニルの持続静注のみであれば、0.5-1μg/kg/hが一般的です。投与速度の決定はシミュレーターを使って覚醒時の効果部位濃度と患者の状態(鎮痛度、呼吸)を評価して決定するのがよいと思います。覚醒時によい状態であればそれを維持してやればよいのです。疼痛時はNSAIDsで対応してもらいます。

PCAにする場合は、上記の投与量よりも少なめで持続静注してPCAの投与量は1時間の持続静注量程度に設定します。体重が50kg前後の患者であれば20μg/hで持続静注してPCAで20μg、ロックアウト時間を30分くらいが一般的です。これだと機械式のPCA装置がなくてもディスポのインフューザーで設定できます。フェンタニルの場合、PCAを押すことで患者自身で自分に必要な量を決定できるように思います。
あとは病棟の管理で、呼吸数が10回以下で投与を中止するとか、ある程度の約束を決めておくことが安全です。
[PR]
by yamorimo | 2007-07-12 23:54 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://eanesth.exblog.jp/tb/5862220
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< アルチバ臨床使用QandA ⑥ やまぐち格差事情:07参院選/... >>