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高齢者とアルチバ

昨年、レミフェンタニルについてアンケート調査したときに高齢者麻酔に対する期待が高かったのを記憶している。
実際に、85歳以上のこれまでなら麻酔から覚めるのだろうかと思っていたような症例もアルチバの使用で非常にクリアーな覚醒が得られるようになったのを実感できている。
ポイントだが、麻酔導入時のアルチバの適量が分からないので少量の持続(0.1μg/kg/min)かあっさりフェンタニル少量で導入する。挿管前の血圧によっては0.5μg/kgをボーラスして気管挿管す。そして挿管後はすぐに投与中止。これで循環の変動を最小限にできる。
あとは術野の消毒開始くらいからまた少しずつ持続投与、実際には0.3μg/kg/minくらいまで上げることもあるが、とりあえず0.1μg/kg/minくらいで様子をみる。併用はセボなら0.8%、ディプリバンは1.5-2μg/mlくらいでよい。失敗のないのはセボだろう。とにかくアルチバを十分使って最小限の麻酔薬というコンセプトでよい。筋弛緩薬は挿管時以外は必要ない。
あとは適宜フェンタとロピオンを併用しておけば痛みのない速やかな覚醒が得られる。

本日も89歳で前回覚醒遅延で経鼻エアウェイを挿入して病棟へ帰室したという既往のある患者だったが、硬膜外に時間がかかったくらいで全く問題なく終了した。

普通の症例で慣れたらぜひ超高齢者でアルチバのよさを実感していただきたい。
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by yamorimo | 2007-06-26 21:17 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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