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remifentanilとshivering

アルチバを使うと術後のshiveringが多いという話を聞いた。自分としては経験がないだけにちょっと調べてみた。

論文としてはこれくらいか。
Rohm KD et al. Total intravenous anesthesia with propofol and remifentanil is associated with a nearly twofold higher incidence in postanesthetic shivering than desflurane-fentanyl anesthesia. Med Sci Monit 2006;12:CR452-456

対象と方法
泌尿器科、婦人科、外科手術患者を対象。シバリングはスコアで評価。麻酔は、デスフルラン-フェンタニルあるいは、プロポフォール-レミフェンタニル(TIVA)で維持した。

結果
TIVA群では、69%の患者がシバリング(+)、デスフルラン-フェンタニルでは37%とTIVA群で約二倍の発生頻度だった。手術中の体温には群間差はなかった。

コメント
シバリングの発生が69%というのは高すぎるように思われる。室温が18-20℃とかなり低く、しかもactiveな加温が行われていないのが原因と思われる。そのため手術終了時の体温が35℃台となっているのは問題ありだろう。あえていえば、remifentanilを使ったTIVAでは術中の体温管理に注意して低体温にならないようにする必要があるとはいえるだろう。
という訳で、通常の管理でどうなのかは分からなかった。誰かコメント下さい。
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by yamorimo | 2007-05-23 22:46 | 麻酔 | Trackback | Comments(6)
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Commented by shintagon at 2007-05-24 22:33 x
アルチバはシバリングが多いと感じています。「寒くない」のにシバリングする症例が多い印象なのですが、そんなことないですか?
Commented by yamorimo at 2007-05-25 00:09
やはりそうですか?自分ではほとんど記憶がないのです。
体温を正常に保つのは当たり前として、あと影響を与えそうな因子としては、transient opioidを使っているか、輸液にマグネシウムが入っているか、あとはロピオンの使用でしょうか。今企画しているアンケート調査に加えてみましょう。
Commented by giga at 2007-05-25 00:38 x
はじめまして。時々拝見しています。私もshintagonさん同様、アルチバを使い始めてからシバリングは明らかに多くなったと感じていたので、今回の話題に待ってましたと思いました。当院では体温は直腸温しかモニタしていませんが、ずっと36度台半ばだったのにシバリングすることもよくあります。以前はepiがよく効いている症例にはロピオンは使っていませんでしたが、あまりにシバリングが多いので最近はほぼルーチンに使うようになりました。でも、ゼロにはならないんですよね・・・。次のアンケート、今から楽しみです。
Commented by yamorimo at 2007-05-25 23:13
コメントありがとうございます。今日、長時間の開腹手術で始めてシバリングを経験しました。麻酔時間11時間くらいで、こんな症例もアルチバを駆使すればすっきり覚醒だと思ったら、寒い、寒い。こんな話題を提供するのではなかったと思った次第です。
ちなみに、マグネシウムの入った輸液が有効という情報も得ていたのですが、今日の輸液はすべてマグネシウムの入ったビカーボンでした。
アンケートもよいですが、多施設調査などもよいかもしれません。
Commented by taisho at 2007-05-26 00:04 x
はじめまして。
研修医終わって、麻酔科医としてスタートしたばかりのものです。
昨年の選択研修から含めても、わずか、8ヶ月程度の経験しかないですが、アルチバを使い始めた4月以降、いままで経験したことがなかったシバリングを、立て続けに2件経験しました。
先輩方のご意見、参考にさせていただきます。
Commented by yamorimo at 2007-05-27 21:39
コメントありがとうございます。アンケート始めましたがやはりシバリングは多いという印象ですね。ただシバリングに関してはいろいろな因子が関与しますので、本当に多いのか。多いとしたらどうしたらよいのか。検討課題は多いです。また情報が入れば紹介します。
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