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実践的アルチバ使用法 3 気管挿管後の低血圧

アルチバでまだつかめないのが導入時の投与速度だ。特に高齢者や心機能の悪い症例では少なめに使って挿管後に血圧が跳ね上がってびっくりしたり、逆に頑固な低血圧に悩まされることが多い。うまくいったと思っても挿管後の刺激のない状態でまたまた血圧が下がってしまう。

対策だが、sanuki先生提唱のキセル麻酔にならって導入時にはこれまでどうりフェンタニルを使うのもありだろう。問題のない症例で経験を積んでいけばよい。執刀前からアルチバ投与を開始する。

アルチバにこだわるなら、挿管後は思い切って投与を中止するとか、使っても0.05μg/kg/minにしておくとよい。いろいろシミュレーションしてみたが、0.1μg/kg/minに下げるくらいでは実際の濃度はなかなか下がらない。持続静注なしで、挿管直前に1μg/kgのボーラスというのもよいかもしれない。まさにピンポイント爆撃だ。

アルチバの時代になると麻酔は簡単になると予想したが、実際は使い手を選ぶ名刀であるというのが最近の実感である。
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by yamorimo | 2007-04-23 22:48 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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