実践的アルチバ使用法 2

アルチバ使用法。次は維持に移る。

この辺りは、まだ混沌としているというのが実情ではないだろうか。
事前の予想では、アルチバを0.25μg/kg/minにセットし、セボフルランを呼気で1.0%にしておけばそのままでOKと思っていた。プロポフォールの場合だとBISを付けてやるかなと思っていた。
実際には、0.25μg/kg/minよりも少量で維持できることが多いように思う。特に高齢者では、0.1μg/kg/minくらいで充分な症例が多い。
投与量の決め方だが、
やはり0.25μg/kg/minで頑張って血圧や脈拍をみて少し減らす。あるいは増量というやり方と、0.1μg/kg/minくらいにしておいて、適宜増やすというやり方もあるように思う。とくに高齢者では後者でもよいかもしれない。
セボフルランは結局気化器が1.2%くらいでこれは予想通り、プロポフォールはこれまでより20%くらい低めで維持している。標準の目標血中濃度は3mg/mlだったのが、2.5mg/mlの感じだろうか。筋弛緩薬の使用量は減ったのとバッキングはほとんど経験しなくなった。

あとは徐脈時の対応で、基本的に50/分を切ることは多いのであとはいつアトロピン投与を行うか。気になればもちろん投与すればよいのだが、そのままでも高度徐脈になることはない。脳外科では二度ほど心臓が止まりそうになった。迷走神経の刺激などアルチバ以外に徐脈になる因子が加わると怖い。いつでもアトロピンが使える準備は必要だろう。

BISモニタについてはできるだけ推奨したい。目標BIS値についてはいろいろ意見があるが個人的には50を少し切るくらいがベストと思っている。
最近の文献では、レミとセボフランの麻酔では60でも低いというのもあるが(Anesthesiology 2007;106:472)、そこまで頑張らなくてもいいのではないだろうか。プロポフォールだと基本的には60だと覚醒の危険がある。このあたりは今後データを提示できればと思っている。
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by yamorimo | 2007-04-15 01:00 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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