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レミフェンタニルの利点

いよいよレミフェンタニルの発売が迫ってきた。ここで改めてレミフェンタニルの利点について考えてみたい。
ひとつ考えないといけないのは、日本ではレミフェンタニルの発売が遅れたために、日本の一部の麻酔科医はフェンタニルの達人になってしまったという要素だ。昔、ヨーロッパ静脈麻酔学会のワークショップに参加した際、フェンタニルは1ng/mlくらいを目標に使わないと危ないと教えられたが、多くの麻酔科医は術中3ng/mlくらいで、覚醒時に2ng/mlくらいを目標に使っているのではなかろうか?このくらい使用するとsanuki先生が紹介されているように、フェンタニルの残存効果が術後も期待できる。逆にレミフェンタニルに変えると、術後痛対策が面倒だという面ばかりが感じられるかもしれない。
こんな人たちでも、手術終了前には徐々にフェンタニルの投与を控えざるをえない。例えば、脳外科の麻酔であれば最後にピン固定を外すまで維持量のレミフェンタニル(場合によっては量を減らして覚醒まで)を使えるというのはメリットだろう。
維持中も、フェンタニルの追加投与はある程度、頻脈になってからとか少し鎮痛が不十分と感じられたらという人がほとんどだろう。レミフェンタニルの方がストレスフリーという面では優れているだろう。
もちろん達人になっていない麻酔科医にはフェンタニルよりも使いやすいと感じられるはずだ。ただ、手術終了前にモルヒネにスイッチするという考えになじめるのか?ちょっと危惧はある。

まず使ってみる症例としては、
硬膜外併用の開腹術(術中の鎮痛はレミフェンタニルで行い、終了前から硬膜外開始)
短時間で低侵襲の手術(術後痛がNSAIDSで充分対応できる症例)
など
心臓外科手術などではよほど早期覚醒を目指して以内限りフェンタニルの方がよいだろう。
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by yamorimo | 2007-01-14 00:20 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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