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脳深部刺激療法の麻酔

T先生のブログにパーキンソン病に対する脳深部刺激療法について書かれていたのでひとこと。
脳深部刺激療法については立花隆がNHKで取り上げていたのでご覧になった方も多いだろう。血腫除去の定位脳手術と比べmm単位で正確に視床にある目標の核まで電極を誘導し留置する。私はもしかしたら日本でもこの手術の麻酔を多く手がけている麻酔科医にひとりかもしれない。多くの施設では局所麻酔で行われているようだが、伝統的に?プロポフォールによる鎮静で行っている。
目標位置の決定、誘導には、脳室造影を元に標準的な脳地図を用いる方法(何となくTCIみたい)、フレームを付けた状態でMRIを撮影して行う方法(血腫と違いCTでは分からない)などを経て、うちの病院では、あらかじめ撮ったMRI画像と、当日フレーム付きで撮ったCT画像からナビゲーターで計算させる方法に変わってきた(フュージョンというそうだ)。フレーム付きでMRIを撮っていた頃はいろいろ苦労があったが(今度臨床麻酔誌に掲載予定)、最近は楽になった。

この麻酔を通じて、プロポフォールの必要量には個人差が大きいことや、麻酔量以下でもかなり健忘作用があることが経験できた。術中覚醒させて症状がとれるかどうか確認するのだが、ほとんとどの人が覚えていない。麻酔って何?と考えさせられる。

プロポフォールの使用を学ぶ過程で、いろいろな状況での鎮静に使ってみるというのはよいと考えている。脳波モニターなくても効果が判定できるのでいろいろ使ってみて下さい。

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by yamorimo | 2006-12-02 21:34 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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