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レミフェンタニル入門(5)

レミフェンタニル入門、5回目は注意を要する患者について。

初回にもあったように、肝障害や腎障害患者では問題ない。ただし肝障害患者ではpharmacokineticsには影響ないものの感受性が高いという報告はある。

データが揃っているのは高齢者での使用について(Anesthesiology 86. 10-23 and 24-33, 1997)。
高齢者では、初期分布容量(V1)の減少、クリアランスの低下、中枢神経への移行速度の増加(t1/2 ke0)、有効血中濃度(EC50)の低下がみられる。つまり、pharmacokineticsの面からは、同じ投与量でも濃度が高くなり、しかもしかも感受性の増大(pharmacodynamincs)がみられる。このため、高齢者では投与量を減少させる必要がある。実際に問題になるのは導入時の筋硬直と、血圧低下、徐脈であろう。導入時のボーラス投与は避け、あとは血圧、心拍数をみながら投与量を調節ということになるだろう。
前回説明したCSHTは延長するが10分以下なので術後の作用の遷延、呼吸抑制はそれほど問題にはならないだろう。

もうひとつ、肥満患者では標準体重で補正して投与することが勧められている。こちらも循環の問題さえなければ多少過剰投与でもという気もする。

尚、小児に対してはいつもながら使用経験がないということになっている。自己責任でお使いいただきたい。

(週末までに完結予定なのでちょっと急ぎます)

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by yamorimo | 2006-11-12 22:20 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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