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レミフェンタニル入門(2)

レミフェンタニル入門、2回目は麻酔導入時の使用法について。

レミフェンタニルは前回の紹介のように持続静注で用いる。導入時の標準的な使用量は、0.5μg/kg/minである。この投与でのシミュレーションはこんな感じだ。ちょっとみにくいが、横軸の最初の数字は10分だ(図をクリックすると大きくなります)。
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特にボーラス投与しなくても投与開始5分後には麻酔維持時の目標とされる5ng/mlを超えている(緑色が効果部位濃度)。
もちろん、早く効果部位濃度をあげたいときには、適宜最初にボーラス投与すればよい。始めに、1μg/kgをボーラス後、0.5μg/kg/minで続けたときはこんな感じだ。
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確かに立ち上がりは早いが、それほど変わりはない。レミフェンタニル開始、少し待ってからプロポフォールTCI開始、患者入眠後筋弛緩薬投与、3分後挿管という感じならボーラスなしでもよいだろう。
導入時の合併症としては、徐脈、低血圧など。もちろん併用するプロポフォールの影響も考えないといけない。循環器系合併症のある患者では少なめで時間をかけて導入するとよいだろう。高齢者では初期分布容量が減少するため濃度上昇は若年者よりも早い。こちらも投与量を減量する必要がある。また、急速に濃度が上昇するため昔の大量フェンタニル麻酔時と同様に筋硬直も起こることがあるとされる。この面からもボーラス投与は慎重に行った方がよいだろう。

この様にして導入すると、気管挿管時の循環変動は充分抑制できることが期待される。挿管後は、投与速度を0.25μg/kg/minに減量して麻酔維持へ(つづく)。

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by yamorimo | 2006-10-31 22:43 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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