TIVAについての私見

TIVAに関するアンケートを受け付けているが順調に回答が得られている。改めて感謝したい。
内容についてはまだ公表の段階ではないが少し気になるコメントがあったので私見を述べたい。

 まず、静脈麻酔インフュージョンテクノロジー研究会が、TIVAを優れた麻酔で吸入麻酔より会員に強要しているのではないかという懸念を書き込まれている方がいた。これは全くの懸念であり、吸入麻酔薬派といわれている先生方もどんどん参加して発表されている。私としては現状では、TIVA,吸入麻酔ともに一長一短があり、症例によって使い分ければよいと考えている。「今日から実践できるTIVA」の序言に木山先生が同様の考えを述べられているので一見されたい。
 もちろん、一麻酔科医の研修という面でみれば、ある期間はTIVAのみで麻酔するというのも必要だろうと思う。逆もあってもよい。TIVAで学んだ薬物動態の知識は吸入麻酔でも役立ちます。
 最後に、最終的にTIVA対吸入麻酔の結末だが、現状ではエンドポイントをどこに置くかによって勝負が分かれ甲乙付けがたい。でも今後は徐々にTIVAの世の中になります。勝負はあと10年くらいで付くと思う。
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by yamorimo | 2006-08-02 22:35 | 麻酔 | Trackback | Comments(3)
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Commented by ラボナール at 2006-08-03 20:06 x
いつも楽しく読ませていただいています。TIVA対吸入麻酔ですが、体内では分解されず、低流量麻酔により使用量を削減可能で、環境では容易に分解され、しかも地球に全く無害で安全な吸入麻酔薬が開発されれば、吸入麻酔にも未来はあると思います。TIVAはどうしてもゴミが発生するので。地球にも患者にもやさしい麻酔薬が開発されることを心から願っています。
Commented by yamorimo at 2006-08-06 19:55
TIVA対吸入麻酔、今のところ明らかな優劣はないと考えています。
自分や手術室スタッフのためには、明らかにTIVAですね。これはこれで結構大きい要因だと思います。
ゴミはディプリバンを考えればどうしても多くなりますね。これは環境に優しい素材などで改善は図れるのかもしれません。
吸入麻酔薬の地球環境への影響ですが、これはいろいろな要因のひとつということであまり深刻に考える必要はないと思います。亜酸化窒素にしても農業ベースのものが圧倒的に多いですし、吸入麻酔薬は他の代替フロンと条件は一緒ですから。コスト面では、低流量麻酔で消費量を節約できる吸入麻酔が有利かも。
あと、考えないといけないのはレミフェンタニル登場後の吸入麻酔というのは、現状のものとは変化するだろうということです。セボなら1%+αで充分維持できると考えています。
Commented by せぼ at 2006-08-14 12:32 x
吸入麻酔マンセー。
TIVAマニアは、アストラゼネカの接待受けまくっているんですか?
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