デスフルラン低流量麻酔の適応はどうだろう。
まず低流量麻酔のメリットから考えても短時間の症例は適応にならない。少なくとも手術時間が2時間以上くらいの症例が適応になるだろう。デスフルランのメリットから考えても同様に長時間の手術症例が適応になる。
このような症例で術中はエコでどのような患者でも確実に速やかな覚醒が得られるというのがデスフルラン低流量麻酔のメリットである。
麻酔器でいうとできるだけ低流量対応のものがよい。このあたりはデスフルランの気化器が使える麻酔器であればまず問題にならないだろう。
わずかなリークでも問題になるので始業前の麻酔器の点検も入念に行っておきたい。
あと、人工鼻やソーダライムの選択も考慮が必要な場合が出てくる。