デスフルランの低流量麻酔

今年の旬の麻酔は何だろうといえば、デスフルランの低流量麻酔だろうと思っている。

何しろ、麻酔科医にとっては面白い。しかも途中で薬液を補充する手間が省ける。患者にとっても体温保持や気道の加湿などで優れている上に経済的である。大気に放出されるデスフルランの量も減るので地球環境にも優しい。大学病院など薬剤費を気にする施設であれば普通のセボフルラン麻酔よりは圧倒的に薬剤費を節約することもできる。困るのはバクスターさんだがトータルでセボフルランからの移行が促進できればその使用量は多くなるので問題ないだろう。

どの程度の節約できるのか?

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この表は各種吸入麻酔薬を流量別に1MAC1時間あたりの使用量を比較したモノである。
デスフルランを流量1L/分で使用すると1MACで26mL、これは4L/分のセボフルランよりも少ない。実際には0.7-0.8MAC程度で使用するだろうから1時間に20mLくらいになると思われる。これだと10時間程度の麻酔であれば無補給でいける。薬価はデスフルランが安いので同じ使用量ならデスフルランがエコといえる。

もちろん注意点もある。そのあたりを次回へ。
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by yamorimo | 2014-02-19 22:19 | 麻酔 | Trackback | Comments(2)
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Commented by はじめまして at 2014-02-22 09:46 x
大気中に放出されるデスフルレンの半減期が長いのは、問題にならないのでしょうか?
Commented by yamorimo at 2014-02-23 21:51
だから低流量です。
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