i-gel最強論

ここ数年の声門上デバイスの進歩は著しい。昔ながらのLMAを使っている施設、価格面から後発品?のLMAを使っている施設などあると思うが当院では全面的にi-gelを使用することにした。これまでi-gelはLMA supremeの対応していない2.5以下のみ採用していたが、今後はすべてi-gelとしてバックアップにLMAプロシールを使用する。

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LMAsupremeとi-gelはいいライバルであるがいくつかの違いがある。以下は使用した私見である。

1. 挿入の容易さ
どちらも容易。supremeは時々先端が曲がってしまうことがある。胃管挿入孔が正中にあるのでまずGEBを食道に挿入して、それをガイドに挿入というワザは使える。

2.陽圧換気への対応
どちらも気管挿管には劣るが優れている。LMAはカフの容量で調節できるというメリットはある。i-gelではサイズの選択が重要で、表記よりも少し大きめがよいのではないかと思う。どちらにしても、陽圧換気への対応ではプロシール以外の従来型のデバイスとは大きな差がある。

3. 胃管の挿入
挿入できるサイズが、supremeは14Fr、i-gelは12Frである。胃液の吸引と思えば大きな差はない。この点も従来型のデバイスと比べた大きなアドバンテージである。

4.挿管困難への対応
DAMにおいて、i-gelを挿入して換気が可能になれば、i-gelを使って気管挿管できる。supremeはメインのチューブの内腔が細くて挿管には向かない。

以上の点から、日々の全身麻酔管理からDAMへの対応まで1種類で対応できるのがi-gelの特徴である。以前は、DAM時にはair-Qを使用していたが、日々使用していないため緊急時にうまく使えないということも多かった。そんな意味で現在の声門上デバイスとしてi-gelは最強ではないかと考えている。

陽圧換気時に有用なのは麻酔器の換気量モニターである。陽圧換気時には設定の換気量との差、気道内圧の変化に注意しながら麻酔する必要がある。

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by yamorimo | 2013-02-20 22:26 | DAM | Trackback | Comments(0)
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