術中覚醒アンケートの結果

麻酔科学会で発表した術中覚醒アンケート調査の結果に結果について簡単に紹介します。これまで一部は臨床モニター学会でも発表しました。

回答者は119名で、2010年1年間の術中覚醒の有無についてお聞きしています。
回答者すべての総麻酔症例数は28890例で、そのうち吸入麻酔が18149例、TIVAが9944例でした(JSA麻酔台帳の分類に準拠)。
このうち術中覚醒例は10例報告されています。

覚醒例の詳細です。
a0048974_23125214.jpg


大きく分けるとTIVAが5例、セボフルラン3例、産科麻酔2例でした。
セボフルランではいずれの症例も何らかの原因でセボフルラン濃度が低下したときに起こっています。

TIVAではポンプトラブルとTKAで2例というのが特徴でしょうか?

BISモニタの使用を吸入麻酔のときとTIVAに分けて聞いてみました。
a0048974_23161318.jpg

TIVAではBISの使用率が高いことが分かります。今の時代、TIVAでBISを使用するのは当たり前ということでしょう。吸入麻酔ではBISの使用は必ずしも一般的ではありません。ただ術中覚醒例ではBISの使用により防ぐことができたのではないかと考えられます。

これは回答者全員から得られた標準的なセボフルラン濃度です。
a0048974_23183145.jpg

セボフルランの使用濃度はレミフェンタニル発売直後に極端に低下しましたが、近年では1-1.5%で落ち着きました。この程度を維持すれば術中覚醒はほとんど発生しないということなのでしょう。
[PR]
by yamorimo | 2012-06-14 23:19 | 麻酔
<< LiSA7月号 日本麻酔科学会⑥ >>