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BIS, TIVAと術中覚醒

TIVAでの麻酔中BISの使用が術中覚醒を防ぐことができるのか明らかなエビデンスはない。中国からの報告ではあるがおもしろい論文があったので紹介する。

Bispectral index monitoring prevent awareness during total intravenous anesthesia: a prospective, randomized, double-blinded, multi-center controlled trial.
Chin Med 2011;124:3664-3669


中国ではTIVAは全身麻酔の約30%で行われている。TIVAでの術中覚醒の頻度は1%という報告があり高い(びっくり)。この研究ではBISの使用がTIVAでの術中覚醒の頻度を減らすことができのかを調べた。

対象と方法
18歳以上の患者5228名を対象に、BIS-guided groupとBISを対照群(BISは麻酔科医に分からないように付けている)に分けた。
術後1日目と4日目にインタビューして術中覚醒の有無を判断した。

結果
BIS-guided groupでの術中覚醒率は0.14%、対照群は0.65%でBISの使用で術中覚醒率が有意に低かった。
6例の術中覚醒例でBISの記録が残っており、そのうちの5例ではBISが60以上の時間が19-106分継続していた。

結語
BISの使用はTIVAでの術中覚醒率を低下させる。

この研究は対照群での術中覚醒率が0.65%と高く差が出やすかったと考えられる。またTIVAでの麻酔法の詳細は記載されていない。まだまだきちんとTIVAが行われていないということも考えられるが、そういう意味でBISの有用性を示す論文とはいえるだろう。
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by yamorimo | 2012-05-30 23:01 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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