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術中覚醒に関する論文

術中覚醒に関して新しい論文が出ている。

Prevention of intraoperative awareness in a high-risk surgical polulation.
New England J Medicine 2011;365:591

この論文は同じ著者らによって書かれ話題をよんだNEJM 2008;358:1097の追試である。BISモニターと呼気麻酔ガスを0.7MAC以上に保つというプロトコールで術中覚醒の頻度に差がないとしたこの論文は、BISは術中覚醒の予防に有用とするこれまでの報告と相反するもので話題を呼んだ。

著者らは前回の研究が症例数が少なかったこと(2000例×2)と、一施設での研究だったことから3施設で約6000例を対象として同じプロトコールで再検討している。

結果は、術中覚醒例はBIS群では0.24%、呼気ガスモニター群では0.07%とBISを付けるよりもむしろ呼気ガスモニターに注意して0.7MAC以上を保つことが術中覚醒の予防に有効であることを示している。

個人的にはBISモニターを用いるのは主としてTIVAの場合で、セボフルランを用いるときはむしろ中枢神経系に問題のある患者で簡便な脳波モニターとして使用することが多い。この場合は数字ではなくなんとなく波がみえていればよしというレベルである。
この論文に対してBIS擁護派から反論もあるだろし今後も注目してみたい。
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by yamorimo | 2011-09-01 00:43 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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