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レミフェンタニルの話題など②

かなり開いてしまったが、レミフェンタニルに関する最近の話題。前回(11月)は、覚醒時にも少量のレミフェンタニルを継続することで、覚醒時の血圧上昇などを抑えてスムーズな覚醒を得るという話題だった。今回もその続き、

Differential effects of lidocaine and remifentani on response to the tracheal tube during emergence from general anaesthesia. Br J Anaesth 2011;106:410

覚醒時の挿管チューブへの反応の抑制効果をレミフェンタニルとリドカイン静注で比較した。

(方法)
甲状腺手術を受ける70名の女性患者を対象。
前投薬はミダゾラム0.05mg/kg筋注
麻酔はプロポフォール1.5mg/kgとレミフェンタニル、ロクロニウムで導入。
挿管は7.0のスパイラルチューブでカフ圧も調整。
麻酔維持はセボフルランとレミフェンタニル(2-5ng/ml)。

覚醒時は、R群はレミフェンタニル2ng/mlを継続、L群はレミフェンタニルを中止してリドカイン1.5mg/kgを静注。
覚醒の状況と血圧・心拍数、咳の強さを比較。

(結果)
覚醒の状況は群間差なし。
咳の頻度はL群で73%、R群で21%とL群で有意に高かった。また咳のグレードもL群で高い。
血圧、心拍数はL群で有意に高い。

術後痛や悪心の頻度に有意差なし。

ということで、この研究の様にtransitional opioidを使用しない場合は、麻酔覚醒時にレミフェンタニルを完全に切るのではなく少量は継続しておいた方が、スムーズな抜管が可能である。この研究はレミフェンタニルをTCI投与しているのだが、日本の場合はシミュレーションしながら0.05-0.1μg/kgを継続することになるだろうか?
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by yamorimo | 2011-06-14 23:03 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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