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セントラル硝子宇部工場見学

今回、丸石製薬とセントラル硝子のご厚意でセボフルランの製造プラントを見学させて頂いた。
セボフルランは発売後20年を過ぎているが、現場の麻酔科医が工場を見学したのは初めてではないかということだった。

セボフルランの主な原料は、HFとHFIP(Hexafluoro-propanol)である。HFは蛍石と硫酸を反応させて生成される。HFIPはHFからいくつかの中間物を経て生成される。HFIPの合成は難しいとのことだった。蛍石と硫酸の反応からは、硫酸カルシウムができるがこれは石膏の原料になっているとのこと。また、HFIPの用途としては酸素透過性のコンタクトレンズがあると説明を受けた。セボフルランとコンタクトレンズが遠い親戚とは誰が想像できるだろうか、、

セボフルランは、HFとHFIPとパラホルムアルデヒドの3者を反応させて作られる。各種の洗浄課程を経て原液となる。この原液が日本であれば大阪の丸石製薬、海外はアボット社の拠点に運ばれて製品となる。

医薬品ということもあり、製品の品質管理が非常に厳重である点。そして、安定した供給ができるように万全の体制を取っていただいていることに感銘を受けた。

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by yamorimo | 2011-01-27 22:23 | その他
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