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全身麻酔中の脳波変化②

全身麻酔中の脳波変化②として麻酔科医が生脳波波形からどの程度正確に麻酔状態を判断できるかという論文を紹介する。

元論文は、
Can anaesthetists be taught to interpret the effect of general anaesthesia on the electroencephalogram?
Br J Anaesth 2007;99:532

40名の麻酔科医は、15分間のパワーポイントを使ったレクチャーを受けた。
レクチャーの直後に、麻酔科医は脳波波形を提示され、awake、transition/sedated, anaesthetixedの状態を判断できるかをテストされた。結果をBIS,エントロピーと比較した。

結果
正答率は、平均で74%であり、ほとんどの麻酔科医は正答率が80%以上だったが、20%の麻酔科医は正答率20%以下だった。

次に、
BIS、エントロピーとの比較では、BISとエントロピーの正解率が70%だったのに対して、麻酔科医の正答率は59%だった。transition/dedatedの部分を除くと正答率はそれぞれ、93%と70%に上がった。
BIS,エントロピーともに、awakeとanaesthetizedを間違えるmajorなエラーはなかったが、麻酔科医では10%がmajor errorだった。
エントロピーではsedated/transionをanaesthetizedと判断する間違いが多かった。

考察
麻酔科医の間違えた点として、
awakeでの瞬きや眼球の運動によるアーチファクトをδ波と判断したが多かった。
これらの点を考慮したレクチャーを行えばよいのではないか?
生脳波波形を見る目を養うことはBISやエントロピーの有用性を高めるのに役立つだろう。

私見
当たり前ですが、BISの正答率も高々70%でありやはり自分でも判断できる目が必要ということですね。
Appendixにレクチャーの要点が紹介されていますので参考にして下さい。
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by yamorimo | 2010-12-19 21:16 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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