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向学心

今回の臨床麻酔学会で印象的だったのは何人かの先生といろいろな場面でご一緒できたということである。
神経ブロック、DAM、超音波ガイド下中心静脈穿刺、一般演題などで、どうせ徳島まで来たからにはできるだけ多くのことを吸収して帰ろうという向学心を持った先生方とお会いすることができたのが今回の収穫である。また私自身いろいろな場所で呼び止められ質問を受けた。なかなかよいお答えができない自分が残念ではあるが、非常によいことだと思っている。

うちの先生にはいつも言っているのだが、例えば10年目の先生が長年かけて身につけたベクロニウムの使い方とネオスチグミンを使った拮抗の経験は、ロクロニウムとスガマデックスの登場で必要なくなってしまったのである。今では初期研修医でも失敗なく筋弛緩薬を使用することができる。レミフェンタニルと併用すればセボフルラン麻酔もほとんど考えることはない。硬膜外をやめてしまえば、施設で統一したレシピでiv-PCAを行うことになる。これは医療制度の違いで、高価なスガマデックスとレミフェンタニルが自由に使える日本での特殊な状況とも考えることができる。
そんな中で麻酔専門医として何を目指すのかはしっかり考えていかないと、もう必要ないよということにもなりかねない。ランチョンのコンセブトである「TIVAは麻酔科医を育てる麻酔法である」もそんな気持ちがこめられている。日本の麻酔科医の将来への懸念を仲間内で話す中で、大丈夫という気持ちもしてきたここ数日である。
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by yamorimo | 2010-11-14 23:00 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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