Neurotoxicity and neuroprotection②

そのには動物実験の結果について

動物実験でのデータでは、神経細胞の新生やシナプス形成の段階での麻酔薬への暴露はわずかな神経細胞障害と麻酔薬との関連を示している。考えられている機序のひとつは新生ラットにイソフルランを暴露した場合の神経細胞死の増加との関連である。新生ラットの海馬から得られた新生前駆細胞(neonatal precursor cell)の培養細胞での検討ではイソフルランの暴露は神経細胞死を引き起こさなかった(Anesthesiology 2009:110:826)。しかし細胞の増加はイソフルランで抑制された。さらに前駆細胞の分化にも影響を与えることが示唆された。
イソフルランの神経細胞の分化と増殖に対する影響は暴露された年齢に依存する。生後7日目のラットではイソフルランの暴露は神経細胞の増殖を促進し、細胞の分化に影響しない(Anesthesiology 2009;110:834)。イソフルランはさらに海馬依存性の学習にも影響する。生後60日のラットではイソフルランに暴露後1日後の増殖を抑制するが、5日後と10日後は増殖を増加させる。さらに神経の分化と空間記憶能は増加した。これらの結果はイソフルランと認知機能の障害の関連はすべてがイソフルランにより誘導されたアポトーシスによるものではなく、イソフルランの神経細胞への直接の作用も関与していることを示す。
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by yamorimo | 2010-10-08 20:52 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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