The role of the Perioperative Period in Recurrence After Cancer Surgery ⑥

Periperative Hypothermia

Periperative Hypothermiaは創部の感染率を増加させる。実際に、正常体温を保つことは創感染の予防においては抗生物質の投与よりも効果がある。低体温はさらに術中の出血量増加や輸血とも関連する。
さらに、全身麻酔で手術中の低体温はNK細胞の活性を低下させ、ラットのモデルでは肺癌の転移を増加させた。人でのレトロスペクティブな検討では証明されていないが、癌患者の周術期管理において正常体温を保つことは重要である。

Statins
Statinの癌予防効果は心血管系の病気の予防効果についての大規模研究での予期しない結果から注目された。Statinの使用は、結腸-直腸、前立腺、乳癌の頻度を減少させた。ふたつの大規模研究ではstatinの使用は、結腸-直腸、進行性前立腺癌の発症を減少させた。
機序はいろいろ説明されている。
抗血管新生効果、抗炎症性、免疫調整作用、癌細胞のアポトーシス抑制作用などである。

Conclusion
It is much too early to write evidence-based guidelines for the anesthesiologist's role in the prevention of cancer recurrence.
現在のところ動物実験でのデータはあるが、人でのエビデンスは少ない。多くの問題が未解決である。

私見
この結果はほぼ周術期の感染予防にも当てはめることができるので、麻酔と免疫の問題は注目しておく必要があるだろう。このネタは別の文献に移って続きます。

今のところできそうなことは、
貧血は術前に補正。
手術はできるだけ低侵襲で出血も少ない方がよい。
麻酔管理ではストレス反応の抑制が重要。
体温は正常に保つ。
区域麻酔は積極的に使用。
麻酔薬としてはプロポフォールによるTIVAがよい?(セボフルランについては言及なし)
麻薬はフェンタニルやレミフェンタニルであれば問題ない?ストレス反応を抑制する。区域麻酔をうまく使って高用量にはならない方がよいのだろう。
COX-2阻害薬を麻薬に併用する(日本では妥協してロピオンを使用する?)。
使用しない方がいいものは、ケタミン、デクスメデトミジン(異論はあるだろうが、、)。
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by yamorimo | 2010-09-06 22:06 | 麻酔 | Trackback | Comments(0)
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